四字熟語・ことわざ・慣用句が苦手だった中学1年生への指導例の紹介

「言葉は人を作る」と言われるように、語彙力は思考力や表現力に直結します。

しかし、多くの中学生が 「四字熟語やことわざ、慣用句が覚えられない」「テストで出るからとりあえず暗記しているけど、実際に使えない」 という悩みを抱えています。

当塾にも、かつて ことわざや慣用句が苦手だった生徒 がいました。
彼は国語の成績が伸び悩み、特に 読解問題の「筆者の言いたいことを答えなさい」という問題が苦手 でした。

その生徒の様子を見て、「単なる暗記ではなく、実際に使える言葉として身につけてもらう」指導を行いました。

 

小林塾長
小林塾長

彼の言葉への理解力と表現力が大きく変わり、自信を持てるようになったのです!

今回は、その指導の流れや変化について詳しくご紹介します。

 

 

1. ことわざ・慣用句・四字熟語が苦手だった理由とは?

その生徒にヒアリングをすると、苦手な理由は大きく 3つ ありました。

① 意味をイメージできない

たとえば、「猿も木から落ちる(どんな名人でも失敗することがある)」ということわざを見ても、

「猿って木登りが得意なのに、落ちることってあるの?」
と、イメージが湧かず、覚えにくかったのです。

② 使う機会がないから、すぐ忘れる

一石二鳥(ひとつの行動で二つの利益を得る)」や「灯台下暗し(身近なことに気づきにくい)」のような表現は、学校の授業では習っても、日常会話では使う機会が少なく、すぐに忘れてしまう。

③ 文章の読解問題で、意味がわからずつまずく

たとえば、「彼の努力が実を結び、大学に合格した」という文章で「実を結ぶ(努力が報われる)」の意味が分からないと、読解問題の正しい解釈ができない。

2. 塾での指導方法「実際に使って覚える!」

この生徒のために、当塾では 「実際に使って覚える」 ことを重視した指導を行いました。具体的には、次のような方法を取り入れました。

① ことわざ・慣用句を「物語」にして覚える

暗記だけではなく、 物語やエピソード と結びつけることで、言葉の意味を深く理解できるようにしました。

例:「猿も木から落ちる」
「ある日、サーカスの天才猿が難しい技に挑戦した。でも、緊張しすぎて木から落ちてしまった。観客は驚いたけど、猿はすぐに立ち上がり、もう一度挑戦して成功した!」

小林塾長
小林塾長

このようなストーリーを作ることで、「あ、どんな達人でも失敗することがあるんだ」と納得しながら覚えられるようになりました。

② 読解問題の中で「ことわざ・慣用句」を見つける練習

文章を読む際に、 ことわざや慣用句がどこで使われているのか探す ように指導しました。

たとえば、次の文章:

彼は目の前のチャンスを逃さないよう、必死に努力した。まさに「千載一遇の機会」だった。

ここで「千載一遇(めったにない貴重な機会)」という言葉に注目し、

  • 「この場面ではどういう意味で使われている?」
  • 「別のことわざに言い換えると?」
    と質問を投げかけることで、文章の意味をしっかり理解できるようになりました。

3. 変化:「言葉の力」がついた!

この指導を続けた結果、生徒は次のような変化を見せました。

読解問題の正答率がアップ!
ことわざ・慣用句の意味を理解できるようになり、文章の解釈がスムーズにできるようになった。

作文でも表現力が向上!
「大変だったけど、七転び八起き で頑張った!」など、自分の考えを的確に伝えられるようになった。

日常会話でも活用!
「今日は宿題が多いけど、急がば回れ だよね」など、家族との会話や友達同士のやりとりでことわざを使うようになった。

彼は「言葉を知ることで、相手の話がもっと分かるようになったし、自分の気持ちも伝えやすくなった!」と嬉しそうに話していました。

4. まとめ:言葉の力は一生モノ!

ことわざ・慣用句・四字熟語は、ただの暗記ではなく、 「使える言葉」として学ぶことで、理解力や表現力が大きく伸びます。

覚えにくい言葉はストーリーと結びつける!
会話の中で実際に使ってみる!
文章を読むときに「ことわざ・慣用句」を意識する!

この3つの方法を取り入れることで、国語の成績だけでなく、 日常生活や将来のコミュニケーション力にも役立ちます。

当塾では、一人ひとりの苦手に合わせた指導を行い、 「言葉の力」を育てています!
「ことわざ・慣用句が苦手…」というお子さまは、ぜひ一度ご相談ください!

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